うつに効くと言われるセントジョーンズワートの効き目や注意点について!

セントジョーンズワートについて


はじめに

本日はハーブサプリメントの一種であるセントジョーンズワートについての記事にしたいと思います。

ハーブサプリメントの中でも特に人気の高い種類ですよね。

ハーブティーやお茶として飲んだことがある方もいるかもしれません。

ハーブサプリメントは、医薬品の起源である自然薬としての植物が使われます。

その有効成分の効能を期待して多様な成分の相乗効果により生まれながらにして備わっている自然治癒能力に働きかけるというものです。

サプリメントの中でもより自然派という立ち位置でしょうか。

セントジョーンズワートはハーブサプリメントの中でも知名度は一番高いように感じます。

うつ症状に対して効くというのは聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。

同時に薬剤との相互作用が多いため、飲み合わせに注意しなくてはいけないサプリメントでもあるので、詳しく解説していきますね。

セントジョーンズワートとは

セイヨウオトギリソウ(セントジョーンズワート)は、何世紀もの間、精神状態を安定させるために用いられてきた野生植物を成分とし、ヨーロッパでは抑うつ症状に対して広く処方されています。

セントジョーンズワートの作用機序

セントジョーンズの働きとしては、1つではなくいくつかの報告があり、MAO阻害作用、COMT阻害作用、セロトニン再取り込み阻害作用、IL-6放出阻害作用などが挙げられています。

セントジョーンズワートの効果

うつ病患者5489名が参加した29件の研究のレビューによると、セントジョーンズワート抽出物とプラセボまたは標準的な抗うつ薬を4~12週間比較されました。

これらの研究はさまざまな国で実施され、複数の種類のセントジョーンズワート抽出物を用いて、大部分が軽度から中等度の症状を有する患者を対象とされていました。

総合すると、試験で用いられたセントジョーンズワート抽出物はプラセボ(有効成分を含まない物質)よりも優れており、標準的な抗うつ薬と同程度の効果を有し、標準的な抗うつ薬よりも副作用が少なかった

しかし、セントジョーンズワート抽出物の効果は、セントジョーンズワート製品の歴史が古く、医師が処方することも多いドイツ語圏で実施された研究において、より優れた結果が得られ、他国で実施された研究では、それより効果が低いようであった。

理由としては他国とドイツのうつ病の種類がやや異なっていた、ドイツで行われた研究が比較的小規模でやや楽観的すぎる結果が報告された等の可能性が指摘されています。

効果についてまとめると

  1. 大うつ病の患者に対し、プラセボと比較して優れている
  2. 標準的な抗うつ薬と同程度の効果を有する
  3. 標準的な抗うつ薬と比較して有害作用が少ないことが、入手可能なエビデンスから示唆される。原産国および処方と効果量の精度関連は解釈が難しい

セントジョーンズワートの飲み合わせ

セントジョーンズワートは有名である一方で、注意事項が多いのも特徴です。

薬剤との併用・組み合わせの注意、相互作用が非常に多いのです。

一部の抗HIV薬の効果を弱めてしまったり、ジゴキシンなどの強心薬、アミノフィリンなどの気管支拡張薬、フェニトインナトリウムやカルバマゼピンなどの抗てんかん薬、ジソピラミドやリドカインなどの抗不整脈薬、シクロスポリンなどの免疫抑制薬、経口避妊薬(ピル)、ワルファリンカルシウムなどの血液凝固防止薬など様々な薬剤との相互作用があります。

また、抗うつ剤との併用についても、SSRIに対してはセロトニン過剰によるセロトニン症候群を起こす可能性もあるので注意が必要です。

臨床でもよく使用される薬剤も入っているので、セントジョーンズワートの使用を考える場合には必ずかかりつけ医と服用の安全性について相談することをお勧めします。

セントジョーンズワートの副作用

日光に対する感受性を高める可能性があります。

その他の副作用には、不安感、口渇感、めまい、消化管症状、倦怠感、頭痛または性的機能障害などがあります。

まとめ

本日はセントジョーンズワートについての記事でした。

うつ病に対して一定の効果はありますが、国によって出ているデータも違うようですね。

また、薬剤との相互作用も多いので、現在飲んでいる薬があれば必ず確認する必要性があると思います。

うつ病の通常治療の代わりになるものではないので、重症の場合に受診を先延ばしにするのが一番危険なことです。

あくまで軽症の場合で治療ではなく、補助のサプリメントとして使用するという認識でいるのが安全かと思われます。

参考文献:
降谷 英成.心療内科領域におけるサプリメント .治療 2005;87(10):2819-2823
「総合医療」情報発信サイト」
https://www.ejim.ncgg.go.jp/pro/communication/c03/18.html
Cochrane
https://www.cochrane.org/ja/CD000448/da-utubing-nidui-surusentoziyonzuwato