フェルラ酸サプリメントの認知症への効果と5つの良い事

フェルラ酸サプリメントについて


はじめに

本日は認知症に効果的と言われているフェルラ酸サプリメントについての記事にしたいと思います。

2018年6月、フランスの厚労省は抗認知症薬のドネペジル、ガランタミン、リバスチグミン、メマンチンを保険適応外とする事を発表しました。

使用禁止でなく全額自己負担となるそうです。

理由としては効果と副作用について検討され、公的保険でカバーするには不十分であると判断されたためという事です。

日本でもこの4種の薬剤は使われており、年間1500億円以上にものぼります。

確かにこれらの薬で認知症を治すことはできないですが、これまで保険適応で使われてきた薬が突然保険適応外となることにはかなり驚きです。

アルツハイマー型認知症に対するここ10年間の新薬の治験は99.6%が失敗に終わっているそうです。

原因としては投与するタイミングが遅すぎるためと言われています。

アルツハイマー型認知症の原因とされているアミロイドβの蓄積は症状発現の20年以上前から始まっており、アミロイドβの産生抑制またはウォッシュアウト増加にせよ、すでに蓄積して神経細胞の崩壊が起こってからの投与では遅いと考えられています

つまり認知症が発症してから抗認知症薬を使い始めても効果は部分的にとどまり副作用ばかり目立つこともありうるので、ある意味フランス厚労省の決定は合理的とも言えます。

では、認知症発症前の症状出現する前、あるいはちょっとした物忘れしか無い段階からなんらかの対策をすれば認知症の発症を遅らせる事ができるのではないでしょうか?

抗認知症薬は認知症になってからでないと使用できません、しかしサプリメントは食品であるために自己で購入し使用する事ができます。

そのため今回は、認知症を遅らせる可能性があるフェルラ酸サプリメントについての論文について取り上げたいと思います。

フェルラ酸とは

フェルラ酸は米、玄米、小麦、リンゴ、ピーナッツなどに含まれますが、国内では米ぬかから抽出したものが多く用いられます。

フェルラ酸の効果

  1. 抗酸化作用
  2. 血糖効果作用
  3. 血圧効果作用
  4. 発がん抑制作用(大腸がん、乳がん、肝臓がん)
  5. 美容作用(メラニン生成抑制)

が報告されており、諸外国では美容サプリメントとしての使用が多いそうです。

フェルラ酸と認知症

日本では認知症の臨床において特異な地位を築くコウノメソッドで、フェルラ酸とガーデンアンゼリカ(西洋当帰)の合剤がサプリメントとして頻用されています。

そのサプリメントは日本認知症予防学会のエビデンス創出委員会で、

  1. 軽度認知機能低下者の認知症移行予防効果の可能性が有り得る
  2. レビー小体型認知症あるいは前頭側頭型認知症の情動機能を改善する可能性が有り得る

とされています。

フェルラ酸の研究報告

動物実験では、アルツハイマー病モデルのマウスに半年投与し、βセレクターゼに作用してアミロイドβ、オリゴマーの沈着を減少させ、記憶力、認識力の向上を認めた報告が有ります。

臨床研究でも、フェルラ酸と東洋当帰の合剤を173名に9ヶ月間飲んでもらい、認知機能は65歳以降の高齢発症群、アリセプト非使用群、軽度認知機能低下群で改善を認めたそうです。

前頭側頭型認知症とレビー小体型認知症のBPSDへの報告では、20名・1ヶ月間のオープン試験で19名に有効であったようです。

効果の発現は早く、前頭側頭型認知症に多い焦燥、イライラ感などの陽性症状、レビー小体型認知症に多いうつやアパシーなどの陰性症状の両方に効果があり、認知機能低下が重篤なほど効果があったとのことです。

島根大学医学部神経内科が公募を募ってフェルラ酸とガーデンアゼリカの効果をみたものでは、認知機能の簡易スコアであるHDS-RとMMSEがそれぞれ16.8点、19点の65歳以上の50名に1年間飲んでもらいました。

そうしたところ、認知症の周辺症状(幻覚、妄想、抑うつ、意欲低下、徘徊など)、介護負担の減少、全般的認知機能、視覚注意機能の改善が認められたそうです。

この論文の筆者も物忘れ外来において、フェルラ酸関連のサプリメントを勧めるとリピーターが多く、家族も効果を実感している様子とのことでした。

まとめ

本日はフェルラ酸サプリメントについての記事でした。

認知症になる前の段階で、何か有効な手段を取れれば認知症への移行を遅くできる可能性があるかもしれません。

その一つとしてフェルラ酸サプリメントが有効である可能性がありますね!

  1. 軽度認知機能低下者の認知症移行予防効果の可能性が有り得る
  2. レビー小体型認知症あるいは前頭側頭型認知症の情動機能を改善する可能性が有り得る

という認知症への可能性に加えて

  1. 抗酸化作用
  2. 血糖効果作用
  3. 血圧効果作用
  4. 発がん抑制作用(大腸がん、乳がん、肝臓がん)
  5. 美容作用(メラニン生成抑制)

といった5つも良い事も報告されていて、試す価値がありなサプリメントに感じました。

皆さんも一度試してみてはいかがでしょうか。

参考文献:
池岡 清光. 認知機能低下に対するアンチエイジング医療-サプリメントの威力-.アンチエイジング医学 2018;14(6):775-782