コエンザイムQ10の様々なアンチエイジング効果について

コエンザイムQ10(CoQ10)について


はじめに

本日はアンチエイジングに効果があると言われているコエンザイムQ10についての記事にしたいと思います。

既に日本でもよく聞かれるサプリメントの一種かと思います。

コエンザイムQ10が健康にいいということはなんとなく僕も知っていたのですが、具体的にどう効果的なのかというのはあまり知りませんでしたし、情報が多すぎてどれを信用していいのかわかりません。

そこでコエンザイムQ10関連の論文から効果について調べてみました。

本日はその効果の中でもアンチエイジング効果、認知機能改善効果、慢性疲労症候群への効果について書いていきます。

コエンザイムQ10とは

1957 年にウシ心筋ミトコンドリアの電子伝達系の 構成成分として発見されたそうです。

Quinone(キノ ン)骨格とイソプレノイド側鎖の繰り返し回数 10 回を 持つ Coenzyme(補酵素)であることが名前の由来であるそうです。

何故こんな不思議な名前なのかわかってちょっとスッキリしましたw

コエンザイムQ10の働き

人の体にはミトコンドリアというエネルギーを作り出す工場のような細胞さ存在していて、このミトコンドリアでの大切な役割を果たしているのがコエンザイムQ10です。

コエンザイムQ10はミトコンドリアを賦活し、抗酸化活性効果を持つと言われています。

ミトコンドリアを賦活しエネルギー産生を高めることによって、生理的な作用をもたらします。

このような作用から CoQ10 は心筋機能の傷害を軽減するうっ血性心不全の治療薬として医薬品として使われてきましたが、薬事法の一部改正により 2001年から健康食品として利用可能になっています。

抗酸化物質としてはビタミン E と共同して働くと 考えられています。

生体の物質が酸化ストレスに曝され ると、ビタミン E が活性酸素種を消去してビタミン E ラジカルが生じます。

これを還元型 CoQ10(ユビキノー ル)が還元してビタミン E に再生し、自らは酸化型 CoQ10(ユビキノン)となります。

酸化型 CoQ10 は血流を めぐり肝臓に吸収されたのちに還元され、再び還元型 CoQ10 となり血液中に放出され全身をめぐることになります。

健常者 では血液中の CoQ10 の95% 以上が還元型の状態で維持されていると言われています。

コエンザイムQ10の低下

コエンザイムQ10は体の中で作ることが可能ですが、半数は食べ物を食べることで得ています。

イワシなどの青魚を筆頭に魚 や肉などの動物性食品に多く、バターやチーズなどの 乳製品、大豆や落花生、ブロッコリーなどにも含まれていると言われます。

加齢によって体の中で作る量と食事から取る量が減ることによって、臓器に含まれるコエンザイムQ10の量が低下します。

また、加齢により還元型コエンザイムQ10の量も低下し、特に糖尿病患者では顕著に低下すると言われています。
糖尿病による全身のストレス亢進が原因と言われています。

コエンザイムQ10の効果

コエンザイムQ10のアンチエイジンング効果

老化促進モデルマウスを用いた研究では、運動性や毛並みなどを評価した老化度評価において、還元型 CoQ10 摂取により有意な老化の遅延が見られています。

ヒトを対象にした長期研究もあります。
愛媛県上島町在住 の 124 名の成人(男性 36 名女性 88 名,22~88 歳)を 対象に12カ月間、還元型CoQ10を1日100mg継続 摂取してもらい、摂取前後の血中 CoQ10 濃度の測定と Quality of Life(QOL)を SF-36 質問票により評価されました。

その結果、男性参加者では SF-36 のいずれの項目でも有意な変化は見られなかったが、女性参加者 では SF-36 サブスケールのうち、日常役割機能、活力、社会生活機能、心の健康、精神系サマリーなど、主に精神系の QOL スコアが有意に改善したということです。

また、血中還元型 CoQ10 濃度の平均は 1.05 μg/ml から 4.25 μg/ml へと 有意に上昇していました。

 摂取前にCoQ10の血中濃度が高かった群は摂取後も濃度の上昇はなく、摂取前に血中濃度レベルが低、中の群で摂取後に上昇していたようです。

男女で効果に差があるというよりも、男性の群は摂取前に血中濃度が高かったことから効果や血中濃度に変化がなかったと考えられています。

コエンザイムQ10の認知機能改善効果

41名を対象に6カ月間,還元型CoQ10を1 日 100 mg の摂取量を継続摂取してもらい、認知機能検査(Digit Symbol Substitution Test)が行われました。

そ の 結 果、65 歳未満では認知機能検査に変化は見られず、65 歳以上(21 名)で有意な上昇が見られた。

 

摂取前の血中還元型 CoQ10 濃度での比較では,濃度が低い群で有意な上昇 が見られ,濃度が高い群では有意な変化は見られませんでした。

コエンザイムQ10の慢性疲労症候群への効果

慢性疲労症候群患者 31 名(還元型 CoQ10 群 17 名, プラセボ群 14 名)を対象に、還元型 CoQ10(150 mg/ 日)を 3 カ月間投与し、投与前と投与終了時の変化を 疲労・睡眠・うつ症状に関する自覚的症状の得点、酸 化ストレス・抗酸化力、計算課題により評価されました。

そ の結果、還元型 CoQ10 の血中濃度は統計学的に有意に 増加し,単純計算課題の回答数・正答数の有意な上昇(作業効率の改善)、中途覚醒回数の有意な減少(睡眠の改善)が認められました。

指先の心拍変動を測定す る加速度脈波による評価においても自律神経機能の低 下の抑制が認められ、還元型 CoQ10 のミトコンドリア 賦活作用による慢性疲労症候群の改善効果が示唆されました。

まとめ

本日はコエンザイムQ10についての記事でした。

ミトコンドリアを賦活する作用と、抗酸化作用によってアンチエイジング機能、認知機能改善、慢性疲労にも効果がありそうですね!

次回は運動への効果や安全性について詳しく記事にしてみたいと思います。

コエンザイムQ10の運動機能向上効果と安全性についてはこちら

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参考文献:
菅野 直之.コエンザイムQ10 .日歯周誌2017;59(2):63-67