カンナビジオール(CBD)の抗炎症効果と糖尿病への効果

カンナビジオール(CBD)の抗炎症作用と糖尿病への効果について


はじめに

本日もカンナビジオール(CBD)関連の記事にしたいと思います。

前回まではCBDの歴史や法律、体内での代謝や働き方について触れました。
体内にはCBDに対しての様々な受容体が存在すると言われており、様々な効用をもたらします。

CBDには抗炎症作用,鎮痛作用,制吐作用,抗不安作用や糖尿病,癌,アルツハイマー病 などの予防や治療の有効性など数多くが報告されています。

数多くの有効性の中でも、抗炎症作用と糖尿病について詳しく書いてみたいと思います。

カンナビジオール(CBD)の抗炎症作用について

そもそも炎症ってなんだ?と思う人もいるかと思います。

炎症 inflammation というのは、 Dorland 医学大辞典 によると「組織に傷害や破壊のあったときその障害の原因と障害組織双方を破壊,希薄化また は隔離するような局所的保護反応で疼痛,発 赤,腫脹,機能喪失の特徴がある」状態らしいです。

・・・ちょっと小難しいですね。
すごく簡単に言ってしまうと、体の組織がダメージを受けた時に、そのダメージに対しての反応を起こすことです。
例えば虫に刺されたらその場所が赤くなって腫れますよね、あれも炎症の一種です。
実は赤く腫れているのは血流が増しており、物質交換が盛んになって蚊の体液より生じた組織異常に対する治癒が促進されているんです。

なので急性の炎症は生体の防御反応とも言えますね。
しかし慢性の炎症は、例えば関 節リウマチのような疾病の原因ともなってしまいます。

CBDは白血球に作用し、血管内から炎症部位に白血球を遊走させるサイトカインという物質を抑制されると言われています。
ある種のサイトカインは炎症を引き起こします。
論文によると、あるリウマチモデルマウスを用いた研究では、CBD は Tリンパ球の抑制と滑膜細胞から産生されるサイトカインである TNF(tumor necrosis factor; 腫瘍壊死因子)の分泌を抑制す ることでリウマチの進行を抑えると考えられているそうです。

リウマチに対する効果だけに限らず、人体における様々な炎症を抑制してその効果を発揮する可能性もあるかもしれませんね。

カンナビジオール(CBD)の糖尿病への効果について

論文の中では、糖尿病の中で1型糖尿病に対しての効果が検討されています。
1型糖尿病は自己免疫疾患と言われ、免疫機能が正しく働かないことによって自分の細胞が攻撃されてしまうことで起きると言われています。
1 型糖尿病は膵臓の細胞の炎症から始まり、白血球 やリンパ球が膵臓の細胞を取り囲み浸潤していきます。

1型糖尿病のモデルマウスを用いた実験では、発症前に CBD を投与すると発症が非投与群の 86%から 30%に減少したそうです。
さらにCBDの投与によって血漿中のサイトカインが大幅に減少したようです。

糖尿病の合併症に、細小血管障害というものがあり、これには糖尿病網膜症、糖尿病腎症や糖尿病神経障害などがあります。
ラットにおける実験においては、CBD が網膜の細胞死を防ぐことも報告されているようです。

CBDによって1型糖尿病の発症とその合併症を予防できる可能性もあるということですね。

まとめ

本日はCBDの抗炎症作用や糖尿病に対しての効果についての記事でした。

抗炎症作用や1型糖尿病に対する効果はどうやら間違いなさそうです。
ただ、動物実験においての結果であり、今後研究がさらにすすんで人体においても有効であると証明されることを願いたいですね。

少し話は変わりますが、現在僕はLAでホームステイをさせてもらっています。
ホームステイ先の家族は、69歳のお母さんと2人の娘さん、その娘さんの娘さんの4人家族の家庭にホームステイさせてもらっています。
お母さんは時々、夜眠るためにCBDを飲んでいるそうです。
そして、娘さんの娘さん、つまりお母さんのお孫さんは自閉症だそうです。
その子が夜眠れずに、必ず2時に起きてしまうということを昨夜話していました。
メラトニンを飲み始めて、多少効果があったそうなんですが、やはり夜中に起きてしまうといいます。
そこでお母さんは、夜の睡眠のためにCBDをお孫さんに飲ませようと思っているということでした。
お母さんによると、CBDは自閉症圏の症状にも効果があるということです。

僕も今度論文をみて自閉症とCBDの関係について調べようと思いますが、正直アメリカの一般家庭においてCBDの効能がそこまで知られているとは思わずびっくりしました。
かなり多くの症状に対して広く使われているようですね!
次回はCBDの癌への効果や鎮痛について調べてみたいと思います。

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参考文献:
渡辺 正仁・早崎 華・由留木 裕子他.カンナビジオールの治療効果とその作用機序 .保健医療学雑誌 2018;9(2):112-126