CBDの制吐作用,抗不安作用,アルツハイマー病への効果と副作用について

カンナビジオール(CBD)の制吐作用、抗不安作用、アルツハイマー病への効果と副作用について


はじめに

本日もサプリメントシリーズ、カンナビジオール(CBD)についての記事にしたいと思います。

既にCBDには抗炎症作用,鎮痛作用,制吐作用,抗不安作用や糖尿病,癌,アルツハイマー病 などの予防や治療の有効性など数多くが報告されていることを書きました。

今日は抗不安作用やアルツハイマー病、吐き気を抑える効果と最後にCBDの副作用についての記事にしたいと思います。

カンナビジオール(CBD)の制吐作用について

抗がん剤の副作用として吐き気がよく知られるところだと思います、これまでに抗がん剤は多くの改良をされてきたのにも関わらず未だに大きな問題に感じます。

CBDと同じくカンナビノイドであるTHCが、抗がん剤の吐き気や嘔吐に効果があることは1970年代から知られていました。

THC単独よりもマリファナの方が吐き気や嘔吐に効果を示すことから、CBDにもその効果があるのではと推察され研究が行われました。

嘔吐作用がある塩化リチウムを用い た動物実験では CBD の制吐作用が認められたそうです。

メカニズムとしては嘔吐中枢であるセロトニン 5-HT3 受容体に作用することが考えられています。

カンナビジオール(CBD)の抗不安作用について

不安障害に対する CBD の有効性が多くの動物実 験やヒトの臨床試験から示されているとのことです。

ここで言う不安障害には、パニック障害、心的外傷後ストレス障害、社交不安障害、強迫性障害を指しますが、広く不安に対して効果があると考えていいと思われます。

メカニズムとしては、CBDはセロトニン受容体に作用して抗不安作用を発揮すると考えられています。

カンナビジオール(CBD)のアルツハイマー病への効果

アルツハイマー病の原因としてはアミロイドβ蛋白が脳に沈着し神経毒性を発揮するためと考えられています。

動物実験においてだけでなく、人においてもCBDがアミロイドβ蛋白の前駆体の産生を抑制することで、アミロイドβ蛋白を減少させることが報告されているようです。

カンナビジオール(CBD)の副作用について

カンナビノイド受容体は呼吸を司る脳幹部位には存在しないため、カンナビノイドを過剰に摂取しても呼吸が抑制されることはないので生命の危険には晒されないことが報告されています。

2011年までに行われた動物や人での研究結果から、CBDは毒性がなく精神的疾患で起こるカタレプシー(精神症状の一種:一定の姿勢を意図的に変更できなくなってしまうこと)を引き起さず、心拍数,血圧,体温 変化などの生理学的指標にも影響せず消化管にも作用を及ぼさず精神的な作用もないことが報告されています。

CBDを一日当り 1500mg を ヒトに長期投与しても問題はないと言われています。

しかし CBD が肝臓での薬物代謝の主要酸化酵素であるチト クロム P450 を阻害することや、培養細胞の生育 に影響を及ぼすこと、精子の受精能を下げることなどが報告されている。

CBDは基本的に体に安全と考えていいですが、肝臓の代謝異常を起こしたり、精子の受性能を下げる可能性はあるかもしれません

カンナビノイド(CBD)の離脱について

離脱症状というのは、ある物質を摂取し続け突然に中止・減量した際に生じうる身体的・精神的症状のことを言います。

よく知られているのはアルコールの離脱ですね。

長期間多量に飲酒していたのに突然やめると手が震えたり汗が出たりイライラしたりするなど離脱症状が出現することがあります。

医療目的で用いられるカンナビノイドには離脱症状として不眠、発汗、稀に吐き気などを認めることがあります。

しかしベンゾジアゼピン系薬剤の離脱に比べると穏やかであり、生じたとしても数日で軽快すると言われています。

そのメカニズムとしては、カンナビノイドは脂肪組織に貯蔵され、数日かけて徐々に排泄されるので血中濃度が急激に低下することがなく、離脱もそのため穏やかであると考えられています。

まとめ

本日はCBDの制吐作用、抗不安作用、アルツハイマー病への作用、そして副作用についてでした。

人に対しての臨床試験も既に行われており、効果も期待できると考えていいのではないでしょうか。

副作用についても肝臓や精子への影響を除けば安全なサプリメントであると考えていいと思います。

アメリカで大流行中のサプリメントを是非試してみてください!

様々な効果を期待できると思います。

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参考文献:
渡辺 正仁・早崎 華・由留木 裕子他.カンナビジオールの治療効果とその作用機序 .保健医療学雑誌 2018;9(2):112-126