【精神科医が解説】3分でわかるHSPについて【特徴や診断チェックリストなど】

しょう
こんにちは!精神科医のしょうです。
精神科の外来をやっていると毎日沢山の方とお話しますが、こんな声を耳にする事がよくあります。
HSPさん
私ってHSPなんでしょうか?
HSPってなんですか?

また、同僚の精神科医からもこんな風に聞かれることもありました。
「今日、患者さんにHSPについて聞かれたんだけど何それ?」

最近はメディアでも話題になっていることもあり、HSPというワードを耳にすることが本当に増えましたね。

最近、TVや本屋さんでもよく目にすようになったHSP。

皆さんはHSPのことを知っていますか?

本日の記事はこんなあなたに読んで欲しい

HSPとはどんな人なのか知りたい人

自分はHSPなのではと悩んでいる人

本日の記事を読んで得られるメリット

HSPとはどんな人なのか知ることができる

自分自身がHSPであるかどうかがわかる

しょう

記事の信頼性
毎月300人以上のHSPさんと外来でお話することに加え、インスタのフォロワーさん二万人以上の方から聞いた情報も含んでいます。

本日はそんな最近話題のHSPについて、詳しくかつ簡単に解説していきますね!

【簡単に解説】HSPとは何か?


HSPとはHighly Sensitive Person(ハイリー・センシティブ・パーソン)の略語なんです。

日本語に直訳すると、とても敏感な人という事になります。

一言で表すと繊細で敏感、共感性豊かな気質を持つ人の事を指します。

HSPとは(特徴について)

  • いろんなことに気づきやすい
  • 周囲から気にしすぎ、考えすぎと言われる
  • ちょっとした仕草、言動から相手の意図を汲み取る事ができる
  • 騒音が苦手
  • いろんなものに深く感動する

などなどの周囲に対して、繊細・敏感・感受性豊かな特徴を持っているんですね。

「周りとなんだか違うような気がする」
「ちょっとした事が気になるし、気にしすぎとか言われる」
「五感が優れていて、刺激に対して敏感」
といった事が当てはまる方もいるのではないでしょうか?

もしかするとHSPかもしれないと思った方いるかもしれませんね。続いて全て当てはまればHSPという4つの特徴についてお伝えします。

全て当てはまればHSPという4つの特徴(DOES)

HSPの提唱者アーロン博士が、これに全て当てはまって初めてHSPと言える大切な特徴があるんです。

言い換えると、これに当てはまらなければHSPでないとも言えますね。

その4つの特徴はそれぞれの頭文字をとりDOESと言います。

  • D:深く処理する(Depth of processing)
  • O:過剰に刺激を受けやすい
  • E:感情の反応が強く、特に共感力が高い (being both Emotionally reactive generally and having high Empathy in particular
  • S:些細な刺激を察知する

これら4つの特徴が全て当てはまって初めてHSPと言えるんですね!

DOESについて詳しく知りたい人はこちらの記事を読んでみてくださいね↓

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HSPとは病気?


自分はHSPなのではと心配になった方もいるかもしれませんね。

安心してください。HSPとは気質・キャラクターであって病気ではないんですね。

アメリカの心理学者アーロン博士が約20年前に提唱したものなんです。

「その人の生まれ持ったものの一部に名前をつけているようなもの」なので薬を飲めば治るものではないんです。

先ほどの、精神科医師の同僚の言葉を聞いて驚く人もいるでしょう。

「精神科医師なのに、HSPを知らないの!?」と言う声も聞こえてきそうです。

驚くかもしれませんが、実はこれは珍しいことではないんですね。

HSPは病気ではないため、病気を扱う精神医療においてHSPを知らない医者も少なからずいるんです。

私としてはHSPは病気でなくとも、そういった気質を持って生きづらさを感じている方に寄り添うのが精神科医だと思っています。

そのため私はHSPについても学び、どうやったら生きやすくなるかについても発信していきたいと思っています。

HSPと発達障害の違い

HSPと発達障害を混同してしまう事もよく聞きますが、両者は全く異なる概念なんです。

繊細で敏感な自閉症スペクトラムの特徴の方は、HSPの特徴とも似通っているため、混同されてしまうことがあるんですね。

しかし、発達障害は生まれ持った発達の偏りであり、HSPは生まれ持った気質なので似通った特徴はあっても違う概念なんですよ。

発達障害かHSPか悩む方もきっといますよね。

HSPは病気ではないため病院での診断は難しいですが、発達障害は病院での診断が可能です。

どちらか悩む方は一度病院で相談するのも良いかもしれませんね。

HSPとは子供に遺伝するの?


HSPは病気ではないと知り安心した人もいればそうでない方もいるかもしれませんね。

よくHSPさんに「HSPって遺伝するの?」という質問を受けます。

結論としては、HSPは遺伝しますが、遺伝だけで気質が決定されるものではありません。

「どっちだよ!」という声が聞こえてきましたが、少し話が長くなるので詳しくはこちらの記事を読んでみてくださいね↓

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HSPは大人だけではありません。

生まれつきの気質・キャラクターであるため子供でもHSPである子はいるんです。

私の外来にも実際、HSPではないかと疑って受診されるお子さんが増えてきています。

子供ながらにHSP気質の生きづらさを感じていて、主に学校生活で悩んでいる子が非常に多い印象ですね。

【簡単診断】HSPセルフチェックリスト


これまでの話で自分自身がHSPではないかと思い当たった人もいると思います。

そこで、HSPかどうか判断するために、HSP提唱者のアーロン博士が作ったチェックリストがあるのでやってみましょう。

以下の21の質問に「はい」か「いいえ」で答えてみてください。

  1. 自分を取り巻く環境の微妙な変化によく気づく方だ。
  2. 他人の気持ちに左右される
  3. 痛みにとても敏感
  4. 忙しい日が続くと、プライバシーが得られ刺激から逃れられる場所に篭りたくなる
  5. カフェインに敏感だ
  6. 明るい光や強い匂い、ざらざらの布、サイレンの音に圧倒されやすい
  7. 豊かな想像を持ち、空想に耽りやすい
  8. 美術や音楽に深く心を動かされる
  9. とても誠実である
  10. すぐに驚いてしまう
  11. 短時間にたくさんのことをしなければいけない場合、混乱する
  12. 人が不快な思いをしている時、どうすれば快適になるかすぐ気づく
  13. 一度にたくさんのことを頼まれると嫌だ
  14. ミスしたり忘れ物したりしないよういつも心がけている
  15. 暴力的な映画、テレビはみないようにしている
  16. 沢山のことが周りで起きていると、不快になり神経が昂る
  17. 生活に変化があると混乱する
  18. 繊細な香りや味、音楽を好む
  19. 普段の生活で、動揺を避けることに重きを置いている
  20. 仕事の時、競争させられたり、観察されると緊張していつも通りの実力を発揮できない
  21. 子供の頃、親や教師は自分のことを、「敏感」とか「内気」と思っていた

何個当てはまりましたか?

アーロン博士いわく21個中、12個以上に「はい」が当てはまった場合にはHSPの可能性が高いそうです。

例え「はい」が一つか二つでも、その度合いが極端に強い場合はHSPの可能性があります。

HSPチェックリストについての詳しい記事はこちらを読んでみてくださいね↓

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HSS型HSPについて詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてくださいね↓

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HSPは内向的というイメージが一般的には持たれがちです。

「外交的HSPっているの?」と驚いた方もいるし、「自分はもしかして外交型HSPかも」と思った方もいるかもしれません。

しかし、外交的HSPもいるんですね。

実際、HSPの70%が内向的タイプで、30%が外交的タイプと言われています。

内向的HSPと外交的HSPについて気になる人はこちらの記事を読んでいてくださいね↓

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最近ではメディアにて、HSPであることを公表する芸能人の方も増えてきました。

私の把握している限りでは、ロンドンブーツの淳さん、ベッキーさんもHSPであることを公表しています。

芸能人が公表するくらいにHSPの認知度が上がってきた証拠でもありますね。

そして、彼らが公表することにより認知度が更に上がりました。

更にこれまで生きづらさを感じていた一般の人々が、HSPである事を告白しやすくなったのではと考えています。

【まとめ】長所や気質を癒す方法もある


本日は最近話題のHSPについてお伝えしました!

HSPとは病気ではなく、「繊細・敏感・感受性豊か」な気質の事を言うんですね。

もしかしたらこれまでに生きづらさを感じ、自分自身がHSPではと思った方もいるかもしれません。

HSP気質であると知りショックを受けた人もいれば、これまでの生きづらさが腑におちて納得できた人もいるかもしれませんね。

確かにHSP気質は、生きづらさはあるかもしれません。

しかし、気質ならではの良いところや才能も沢山あるんですよ♪

HSP気質の良いところや才能に関してはこちらの記事を読んでみてくださいね↓

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加えて、ストレスによって神経が昂っていて睡眠が不安定になっている場合の睡眠改善の対処法もあるんです。

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HSPで悩んでいる方はたくさんおり、これからもHSPさんの苦痛が和らぐようにも発信していきたいと思っています!

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