足がむずむずする人へ。むずむず脚症候群かも?不眠の原因にもなります

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 むずむず脚症候群について

はじめに

今日はむずむず脚症候群についての記事を書きたいと思います。

 

むずむず脚って何だ?

聞いたこともないぞって人が大半だと思います。

 

でも精神科外来をやっていると、夜に眠れない患者さんの中に、この疾患のために不眠になっている方が時々いるんです。

 

しかもこの疾患は通常の睡眠薬ではなかなか眠れるようにならず、複数の病院をかかってようやく診断がわかるということも少なくありません。

 

一般にあまり知られていない病気ですが、病院でもなかなか判明しずらい病気なんです。

 

むずむず脚症候群はレストレスレッグス症候群とも言います。

 

足がむずむずして眠れない方いませんか?

 

もしかしたらむずむず脚症候群かもしれません。

 

むずむず脚症候群(レストレスレッグス症候群とは)

むずむず脚症候群(レストレスレッグス症候群;restless legs syndrome. RLS)は脚の異常感覚により不眠や日中の機能障害をきたす疾患のことを指します。

 

周期的な主に脚が勝手に動いてしまうことにより不眠をきたす周期性四肢運動障害という病気と共に睡眠関連運動障害に分類されます。

 

周期性四肢運動障害について詳しくはこちら

taromental.com

 

 

むずむず脚症候群自体は異常感覚に伴って動かしたいという衝動が症状の主体です。

 

脚が勝手に動くということはありませんが, 主に脚が周期的に動いてしまう周期性四 肢運動障害を高率に合併します。

 

日本では1-4%の人がこの病気にかかると言われ、決して珍しい病気ではありません。

 

女性の方が男性よりも約2倍なりやすいと言われています。

 

原因について

まだ全てが解明されているわけではありません。

 

遺伝との関連性が強いと言われているので、家族がこの病気を持っていて、自分も症状があるのであれば疑った方がいいかもしれません。

 

特に、鉄分の不足や腎臓の機能が低下している場合に起きやすいと言われています。

 

それ以外にも、心臓血管系疾患、高血圧、糖尿病、偏頭痛、パーキンソン病とも関連の可能性が疑われています。

 

どんな症状があるのか

むずむずの他にも、「不快な」、「むずかゆい」、「伸ばすのが大変」「動かしたい」、「脚が動きたがる」など様々な表現をされます。

 

また半分ほどの患者さんは「チクチクする」といったような痛みとして表現することもあります。

 

脚以外にも手や体、顔にも症状が出ることもありますが、脚の症状は必須で症状も重い場合が多いと言われます。

 

診断基準

A 下肢を動かさずにはいられない強い衝動がある。通常は,下肢に起こる不快で嫌な感覚を伴う。あるいは不快 な感覚のために衝動が生じると考えられる。この症状は,以下を満たさなければならない。

1.横たわったり座ったりといった休息時や静止時に始まる,あるいは悪化する。

2.少なくとも歩いたり体を伸ばしたりといった運動中には,部分的あるいは完全に症状が楽になる。

3.夕方や夜間にだけ生じる,あるいは日中よりも主に夕方や夜間に生じる。

B 上記の特徴的症状は,他の身体疾患や行動症状(下肢こむらがえり,体位不快感,筋肉痛静脈うっ滞,下肢浮腫.関節炎,習慣性貧乏ゆすり)だけでは説明できない。

C むずむず脚症候群(RLS)症状が,気がかりや苦悩,睡眠障害を引き起こし,精神的,身体的,社会的,職業生活上,教育上,行動上,その他の重要な領域での機能障害をもたらす。

 

少し難しい表現で書いてありますが、簡単にまとめると以下になります。

A.下肢(脚)に不快な感覚があって、動かさずにはいれなくなっており、動いている時よりも静かにしている時のほうが症状が悪くなる。

夕方、夜に症状は出やすい。

B.脚がつったりするなど上記のBの病気だけでは説明できない。

C.むずむず脚の症状によって不眠や苦痛などによって生活に支障が出てしまっている

 

治療法について

日中の規則的な運動、規則正しい睡眠習慣、起床後朝日を浴びる、睡眠環境の整備(寝室の温度、湿度、光の強さ、音)などに加えて、タバコ、カフェイン、アルコールの制限、脚のマッサージや入浴が、自分でできるところになると思います。

 

ただ、上記の方法だけで改善する場合は少ないかもしれません。

 

やはり神経内科や睡眠専門医を受診することをオススメします。

 

鉄不足がある場合には鉄の補充になるでしょうし、ドーパミン作動薬という薬によってドーパミンが増えることによって症状が改善することもあります。

 

いずれにしても専門医を受診して、問診や検査などを受けた上でどのような治療をしていくか主治医と相談するのが一番です。

 

まとめ

不眠の患者さんの中にはこの病気が隠れていることも少なくありません。

 

不眠について詳しくはこちら

taromental.com

 

 

「むずむずして落ち着かなくて眠れない・・・」

もしかしたらむずむず脚症候群かもしれません。

 

適切な治療を受ければ劇的に楽になりますよ!

 

 

参考文献:鈴木圭輔、宮本雅之、平田幸一.レストレスレッグス症候群と周期性四肢運動障害.

臨牀と研究2018;95-12:45-50