鼾のうるさい人へ、睡眠時無呼吸症候群かも?、鼾の原因とは

 

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 睡眠時無呼吸症について

 はじめに

外来に来る患者さんで、薬を増やしても増やしても全然眠れないって話す人って結構いるんですよね。

 

よくよく聞いてみるとパートナーに夜の鼾のうるささを指摘された事があるとのこと。

 

確かにふっくらされていて、首が太く短めな方で鼾をかきやすい体質にあるようでした。

 

皆さんもパートナーに鼾を指摘されたことないですか?

 

もしかしたら睡眠時無呼吸症候群かもしれません。

 

睡眠時無呼吸症とは

睡眠時無呼吸症は睡眠時の呼吸障害と睡眠障害という2つの側面から成り立っています。

睡眠中に筋肉がゆるむことで、舌の根や口の中の上部が下がってくることで気道を閉塞することが主な原因です。

脳血管障害などで脳にダメージを受けることで起きる場合もあります。

 

気道が閉塞されるとどうなるか・・・。

そう、その間の呼吸が一時的に止まってしまうんです。そう考えるとかなり怖いですよね。

 

睡眠時無呼吸症は次のような症状を引き起こします。

 

睡眠時無呼吸症の症状

1日中の過剰な眠気・知的能力の 低下

2起床時の頭痛・頭重感

3性欲低下・インポ テンツ4性格変化・抑うつ状態,睡眠中の症候とし て,

①いびき,②異常体動,③不眠・中途覚醒,④夜 間頻尿

 

こんなにたくさんの症状を引き起こすんですよ。

 

鼾以外にも思い当たるところありませんか?

 

もし疑わしい症状があれば

専門医療にかかることを検討しましょう。

 

ただ、睡眠時無呼吸症を専門に扱うクリニック、病院は実はそんなには多くありません。

 

呼吸器内科、耳鼻科、精神科で扱っていることが多いですが、扱っていないこともあります。必ず受診する前にホームページ等でリサーチしてから受診することをお勧めします。

行ってみて検査、治療してもらえないとなると無駄足になっちゃいますからね。

 

睡眠時無呼吸症の診断

問診や身体診察と睡眠ポリグラフ検査(PSG)という検査によって診断されます。

 

PSGって何?って思いますよね。

 

PSGは脳波、眼球運動、筋電図、呼吸センサー、心電図、気管音、パルスオキシメトリ、体位センサーなど様々なセンサーを付けて眠ってもらいます。

 

病院に泊まっての検査になると思います。

 

かなりハードル高いし、病院に泊まってまで検査したくない・・・という人も多いですよね。

 

そのため、まずは簡易検査キットを自宅で付けてもらい、その結果をみた上で更に情報が必要な場合にはPSGをやるという順番になります。

 

睡眠時無呼吸症のリスク

放置しておくと様々なリスクが起きうると言われています。

心臓発作、脳梗塞、糖尿病、心不全、不整脈、肥満、交通事故など心臓や血管系へのリスクが増加します。

 

治療したかしていないかで、寿命にも関わってくるということです。

 

睡眠時無呼吸症の治療について

重症度や睡眠時無呼吸症を引き起こす原因によっても異なってきます。

 

・生活習慣の改善

まずは体重を減らすことが大切ですね、脂肪がついていることによってスムースな呼吸を妨げている可能性もあります。

 

上を向いて眠るのではなく、横になって眠るのも効果的です。リュック背負って横になる人もいるみたいですよ。

 

気管が圧迫されず、無呼吸を起こしにくい体勢なんです。

 

お酒やタバコなど睡眠を浅くしたり、呼吸を妨げるものも避けた方が望ましいですね。

 

・マウスピース

軽症の方で顎が小さい方に適応になる方もいるのではないでしょうか。

マウスピースを装着することにより、顎を若干前に出すことによって気道が塞がることを防ぎます。

 

・呼吸機器の装着

CPAPという装置を使います。

 

CPAPというのは簡単に言うと、睡眠時に呼吸がしやすくなる機器です。

寝るときにラグビーのヘッドギアのようなものをつけて、鼻に装着したマスクからエアチューブを通して酸素を強制的に吸引するものです。

 

人によってはつけ心地が悪い、朝になったら外していた、乾燥するという意見もありますが、無呼吸を防ぐことができます。

 

・手術

例えば扁桃腺が大きいことで、気道が狭くなっている場合には外科的手術により扁桃腺を小さくすることで無呼吸が劇的に改善する場合もあります。

 

 

もしかすると今悩んでいる不眠も睡眠時無呼吸症が原因かもしれません。

 

不眠も様々な原因から起こります、 不眠について詳しくはこちら

 

これまでに睡眠薬で治療してきて、あまり改善しなかった患者さんでもCPAPを使ってみることによって大幅に薬の量が減って睡眠の質が上がったという方をたくさんみています。

 

もし睡眠時無呼吸症に多い当たるところがあるのであれば、専門医を受診してみるか現在の主治医とまず相談してみることをお勧めします。

 

 

参考文献:宮本雅之、平田幸一、岩波正興・他. いびき(睡眠時無呼吸症候群).

綜合臨躰 2010;59:38-42

 

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